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陽子線治療とは

陽子線治療は放射線治療の一種。周囲の正常な細胞への影響を抑えながら、がん病巣にピンポイントで照射できるのが特長です。“切らずに治す”体にやさしい治療であり、“切れないがんをも治す”ことも可能になりつつあります。

さまざまな理由で手術ができない、治療の選択肢が限られている、手術や入院は避けたい……。患者さんが抱えている悩みは千差万別です。そんな患者さんの一筋の光となれるよう、私たちは陽子線治療に取り組んでいます。

腫瘍の深さでピタリと止まる陽子線。
周囲の正常組織への照射を最低限に
抑えられます。

がん治療に使われる放射線は、大きく「光子線」と「粒子線」の二つに分けられます。従来の放射線治療で使われるX線は光子線、陽子線は粒子線の一種です。
陽子線治療は、水素の原子核である陽子を光速の60%近くまで加速してがんにぶつけることで、がん細胞を死滅させる治療法です。すべての細胞は2重のらせん状になったDNA(遺伝子)によって、細胞分裂がコントロールされています。陽子線はがん細胞のDNAを2本とも切断する破壊力を持っており、その増殖を阻止できるのです。

 
さらに陽子線は、ある深さにおいてエネルギーのピーク(ブラッグピーク)を作り、止まる寸前にエネルギーを全部放出するという物理的特性を持っています。この特性を利用し、がんの近くにある臓器や周囲の正常細胞への影響を抑えながら、ピンポイントでがんを狙い撃ちできることも陽子線治療の特長です。体にメスを入れることなく、副作用も最小限に抑えられるため、がんの種類によっては外来通院で治療ができます。
 
陽子線だけで治療が難しい症例は、陽子線にエックス線や化学療法(抗がん剤)を組み合わせ、それぞれの治療法が得意とするところを生かした治療をご提供しています。
ブラックピークとは

陽子線は照射されると、体内のある一定の深さで止まる直前にエネルギーのピークを形成し、その後停止する特徴があります。
粒子線照射施設内部
シンクロトロン

陽子を一定の円軌道上で回転させ、高周波をかけて加速する装置です。周長は約20m、直径は約7mあります。陽子をうまく円軌道上で加速させるために高周波電圧と偏向電磁石の2つを同期(シンクロ)させることからシンクロトロンと呼ばれています。シンクロトロンで陽子は光の速度の67%まで加速されます。
陽子の各治療室への分配

シンクロトロンで加速された陽子を各治療室へ輸送する所です。全長は70mで、陽子を曲げる偏向電磁石やビーム方向を微調整するステアリング電磁石が配置されています。当センターでは治療室が回転ガントリー室2つと水平照射室1つの計3部屋ありますのでそれぞれの部屋ごとに陽子が輸送されます。
回転ガントリー室(G1・G2)

加速器から送られた陽子を照射する治療室で、ガントリーを360°回転させることができるのが特徴です。これにより任意の方向から陽子線を照射することができます。また、寝台も左右に90°まで回転させることができますので、ガントリーと寝台とを組み合わせた治療計画を立てることで正常組織への被曝を抑えた陽子線治療を行うことができます。
水平照射室(HC)

加速器から送られた陽子を水平照射する治療室です。照射装置が水平に固定されているので陽子線は水平方向にのみ照射されます。ここでは主に前立腺がんの患者さんを対象に治療を行います。寝台が180°回転させることができますので、患者さん自身は毎回向きを変えることなく左右方向からの治療を受けることができます。
治療対象となる主な病気
脳腫瘍
陽子線治療の主な適用
1)広範な播種のない神経膠腫(星細胞腫・乏突起膠腫)
2)広範な播種のない膠芽腫
3)切除困難または悪性、退形成性髄膜腫
4)他の組織系に分類される脳腫瘍
治療方法
1)星細胞腫grade2、乏突起膠腫grade2:総線量 54Gy(RBE)/30回 星細胞腫grade3,4、乏突起膠腫grade3:総線量 60Gy(RBE)30回
2)総線量 60Gy(RBE)/30回(一部をX線治療と併用も可)   総線量 96.6Gy(RBE)/56回(2回/日、浮腫領域50.4Gy(RBE)/28回) 
3)Atypical Anaplastic:総線量 61.6Gy(RBE)/28回 benign:総線量 54Gy(RBE)/30回
4)複数の専門家が参加するキャンサーボードにおいて症例検討を行い、照射方法、線量、分割法を含めた治療方針を決定(年齢、腫瘍の病理、部位に応じて検討)

※腫瘍の種類によっては化学療法や外科的切除が併用される
頭頸部がん(口腔・咽喉頭の扁平上皮がん)
陽子線治療の主な適用
外科的切除が困難な場合、あるいは手術を希望されない場合
治療方法
平日に1日1回 週5回程度治療を行います。陽子線治療回数は30回~37回です。
頸部リンパ節のある症例では前半の20回はX線治療を併用することがあります。
必要に応じて、動注化学療法・全身抗がん剤治療を併用して治療効果を高めます。
主な副作用
陽子線治療の副作用:治療中の急性期障害としては口腔や咽喉頭の粘膜炎、皮膚炎、味覚障害、口腔乾燥(唾液腺障害)。

晩期障害としてはドライマウス、壊死潰瘍、放射線性骨髄炎・骨壊死、歯の脆弱化(虫歯になりやすくなる)など。
症例
右舌扁平上皮癌 cT4aN2bM0 Stage ⅣA  60歳 女性
手術拒否にて動注化学療法と陽子線治療の併用療法を施行。頸部の照射にはX線治療も用いた。
治療前
治療前のFDG-PET/CTにて舌にFDGの強い集積、右頸部リンパ節に淡い集積を認めている
陽子線治療線量分布図
陽子線治療は原発の舌及び右頸部リンパ節転移に対して行われた。同時に動注化学療法を併用した。
治療後2年
FDG-PET/CT検査にてFDGの集積は消失原発・頸部ともに5年以上制御されている
頭頸部がん(口腔咽頭の扁平上皮がん以外)
陽子線治療の主な適用
腺様嚢胞癌、腺癌、粘表皮癌、悪性黒色腫、嗅神経芽細胞腫、基底細胞癌などの「非」扁平上皮癌と診断された症例。
治療方法
平日に1日1回 週5回程度治療を行います。陽子線治療回数は32回~34回です。
頸部リンパ節転移のある症例では前半の20回はX線治療を併用することがあります。
必要に応じて、動注化学療法・全身抗がん剤治療を併用して治療効果を高めます。
動注化学療法については放射線治療期間中に実施します。症例により回数は決定されますが、概ね4回程度です。
免疫力低下の危険性があるため、治療期間中は入院を推奨しています。
治療が終わり、退院後は画像検査、内視鏡検査、血液検査などを用い定期的に経過観察を行います。
主な副作用
【治療中の副作用】
口腔や咽喉頭の粘膜炎、皮膚炎、味覚障害、嗅覚障害、口腔乾燥(唾液腺障害)など
化学療法併用時:嘔気、嘔吐、食欲低下、倦怠感など
腫瘍が口腔より上方にある場合:耳の炎症(内~外耳道炎)や難聴、めまい、視力低下、結膜炎、眼脂の増加など

【治療後の副作用】
ドライマウス、壊死潰瘍、放射線性骨髄炎・骨壊死、歯の脆弱化(虫歯になりやすくなる)、味覚・嗅覚障害の慢性化、皮膚の知覚障害
腫瘍が口腔より上方にある場合:難聴、視力低下、失明、脳壊死、脳浮腫など
肺がん・縦隔腫瘍
陽子線治療の主な適用
1)臨床病期Tis,T1-T4N0の原発性肺がん(隣接臓器浸潤によるT4を除く)
2)臨床病期Tany N1-3M0あるいはT4N0M0(隣接臓器浸潤)非小細胞肺がん
3)遠隔転移のない気管・気管支がん
4)縦隔腫瘍   
i) 胸腺腫 非切除または顕微鏡的・肉眼的不完全切除後の術後照射   
ii) 胸腺がん 非切除または顕微鏡的・肉眼的不完全切除後の術後照射   
iii) 縦隔原発悪性リンパ腫
治療方法
1)末梢型cT1-T2aN0:総線量 66-70Gy(RBE)/10回
   末梢型cT2b-T3N0:総線量 66-70Gy(RBE)/10回または総線量 80Gy(RBE)/20回
   中枢型cT1a-T3N0:総線量 80Gy(RBE)/25回または総線量 72.6Gy(RBE)/22回
2)総線量:60-66Gy(RBE)/30-33回
   総線量:70-74Gy(RBE)/35-37回
3)総線量:60-70Gy(RBE)/30-35回
4)i) 総線量:54-60Gy(RBE)/27-30回  
  ii) 総線量:60-70Gy(RBE)/30-35回
iii) 総線量:20-50Gy(RBE)/15-25回(悪性度に応じキャンサーボードで決定)
主な副作用
早期(治療中):皮膚炎、食道炎、肺臓炎など

晩期(治療後):肺臓炎、肺線維症、心膜炎・胸膜炎、食道潰瘍、食道狭窄など

※上記以外にも、予期せぬ副作用を生じる事があります。
※副作用の発症は、病気の場所によって異なります。
肝細胞がん
陽子線治療の主な適用
限局している肝細胞がんで長径4㎝未満のもの
治療方法
1)末梢型, 66GyE/10回
2)肝門部型, 72.6-76GyE/20-22回
3)消化管近接型,74-76GyE/37-38 回
主な副作用
早期:皮膚炎、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、肝機能障害など

晩期:皮下組織の線維化、肋骨骨折、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、肝機能障害など

上記以外にも想定外の副作用が生じることがあります
症例
アルコール性肝硬変を伴い、門脈腫瘍栓をみとめる肝細胞がんに対し陽子線治療を行った症例
治療前 MRI(早期相)
肝臓の右葉背側に長径2.5cmの肝細胞がんをみとめる
腫瘍マーカーはAFP(ng/ml)が5000以上、PIVKA-Ⅱ(mAU/ml)が400以上と高値を示す
治療後5年 MRI(早期相)
治療した肝細胞がんは消失し、治療後の跡として確認できる
また、肝硬変の進行により肝臓表面の凹凸が目立ち、肝臓の委縮をみとめる 腫瘍マーカーはAFP、PIVKA-Ⅱともに正常化
治療前 MRI(門脈相)
門脈右枝内に肝細胞がんから進展した腫瘍栓をみとめる
陽子線治療(線量分布図)
総線量76Gy(RBE)/38回で陽子線治療を行った
治療後5年 MRI(門脈相)
門脈右枝内に認めた腫瘍栓は不明瞭となっている
肝門部胆管がん・胆道がん
陽子線治療の主な適用
1日1回 連日照射(週5回法)
切除不能または再発性胆管がん(肝門部・肝外の胆管がん)
治療方法
肝門部-中部胆管 70.2-72.6GyE/22-26回
消化管近接 50-60GyE/25-30回
同時ブースト法 67.5GyE/25-30回 
主な副作用
急性期有害事象
消化管(胃・十二指腸など)への照射が避けられない事が多く消化管の炎症による症状

晩期有害事象
消化管(胃・十二指腸)に潰瘍形成・狭窄・閉塞
または胆管狭窄や胆管炎
食道がん
陽子線治療の主な適用
Stage I-III, Stage IV (血行性転移のない限局性食道がん)
治療方法
総線量60-70Gy(RBE)/30-35回
(最初の予防照射域への治療には36-40Gy/20回のX線を用いることがあります)
通常、化学療法を同時に行います
主な副作用
早期(治療中):食道炎・嚥下障害・皮膚炎・肺臓炎

晩期(治療後):食道炎・肺臓炎・食道が狭くなる又は出血(食道潰瘍)・肋骨の骨折(骨が弱くなる)

※上記以外にも、予期せぬ副作用を生じる事があります。
※副作用の発症は、病気の場所によって異なります。
症例
胸部食道がんに対して陽子線治療を行った症例
治療前 PET/CT①
リンパ節転移に集積をみとめる。
陽子線治療 前半
前半では食道がんとリンパ節転移に予防域をつけて治療を行った。
治療後6か月 PET/CT①
リンパ節転移の集積は消失した。
治療前 PET/CT②
胸部食道がんに集積をみとめる。
陽子線治療 後半①リンパ節転移
治療前 内視鏡検査
4時の方向に食道壁から隆起する腫瘍が確認できる。
陽子線治療 後半②食道がん
後半では食道がんとリンパ節転移のみに範囲を縮小して治療を行った。前半と後半あわせて総線量66Gy(RBE)/30回。また、同時に化学療法を併用した。
治療後6か月 PET/CT②
胸部食道がんへの集積は消失した。
治療後3年5か月 内視鏡検査
隆起性病変は消失。その後、治療後5年経過したが再発はみとめない。
肝細胞がん②
陽子線治療の主な適用
腫瘍の長径が4㎝以上のもの
治療方法
1)末梢型:66Gy(RBE)/10回
2)肝門部型:72.6-76Gy(RBE)/20-22回
3)消化管近接型:74-76Gy(RBE)/37-38 回
主な副作用
早期:皮膚炎、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、肝機能障害など

晩期:皮下組織の線維化、肋骨骨折、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、肝機能障害など

上記以外にも想定外の副作用が生じることがあります
症例
巨大な肝細胞がんに対して陽子線治療を行った症例
治療前 MRI(肝細胞相)
肝臓の右葉に長径10㎝大の巨大な肝細胞がんをみとめる
腫瘍マーカーはAFP(ng/ml)が200以上、PIVKA-Ⅱ(mAU/ml)が10万弱と異常高値を示している
陽子線治療(線量分布図)
総線量72.6Gy(RBE)/22回で陽子線治療を行った
治療後5年 MRI(肝細胞相)
治療終了後5年経過し、肝細胞がんは画像的に消失した状態
腫瘍マーカーは正常値となっている
また、肝機能障害などの晩期障害は生じていない
肝内胆管がん
陽子線治療の主な適用
根治的な手術が困難な腫瘍で遠隔転移を伴わないもの
治療方法
1)肝門部型:72.6-76Gy(RBE)/20-22回
2)消化管近接型:74-76Gy(RBE)/37-38 回

※必要に応じて化学療法を併用する
主な副作用
早期(治療中):皮膚炎、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、肝機能障害など

晩期(治療後):皮下組織の線維化、肋骨骨折、胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、肝機能障害など
膵がん
陽子線治療の主な適用
他の根治的治療が適用困難な臨床病期Ⅰ,ⅡA,ⅡB,Ⅲ期の原発性膵がん
治療方法
通常分割法 総線量:50-56Gy(RBE)/25-28回
同時ブースト法 総線量:60-67.5Gy(RBE)/20-25回

※その他に総線量:59.4Gy(RBE)/33回があるが、上記のプロトコールを基本的に使用している
主な副作用
早期(治療中):消化管(胃、十二指腸など)への影響による嘔気、嘔吐、食欲低下、消化管出血、消化管潰瘍形成など

晩期(治療後):消化管からの出血や潰瘍形成など

※上記以外にも、予期せぬ副作用を生じる事があります。
※副作用の発症は、病気の場所によって異なります。
腎臓がん
陽子線治療の主な適用
医学的理由で切除不能なT1-T4N0M0 原発性腎がん
治療方法
1)内腹側の腫瘍 総線量:76-79.2Gy(RBE)/20-24回
                         総線量:77Gy(RBE)/35回

2)外背側の腫瘍 総線量:66Gy(RBE)/10回
主な副作用
早期(治療中):皮膚炎、嘔気、嘔吐、血尿など

晩期(治療後):腎機能障害、血尿、消化管潰瘍形成など

※上記以外にも、予期せぬ副作用を生じる事があります。
膀胱がん
陽子線治療の主な適用
臨床病期Ⅱ-Ⅲ期の原発性膀胱がん
治療方法
40-41.4Gy(RBE)/20-23回の全膀胱照射に加えて、局所照射を下記の方法で加える
消化管近接の場合:19.8-25.2Gy(RBE)/10-14回(総線量:59.8-66.6Gy(RBE)/30-37回)
消化管非近接の場合:33-36.3Gy(RBE)/10-11回(総線量:73-77.7Gy(RBE)/30-34回)
主な副作用
早期(治療中):膀胱炎による頻尿、尿道炎による排尿痛など

晩期(治療後):消化管の出血・狭窄・潰瘍形成や膀胱委縮・膀胱出血など

※上記以外にも、予期せぬ副作用を生じる事があります。
局所大腸がん、直腸がんの術後局所再発
陽子線治療の主な適用
再切除不能の直腸がん術後局所再発
治療方法
消化管近接の場合 総線量:60-70Gy(RBE)/30-35回
消化管非近接の場合 総線量:72-75Gy(RBE)/18-25回
主な副作用
早期(治療中):皮膚炎、膀胱炎、消化管の炎症など
晩期(治療後):軟部組織の線維化、消化管潰瘍形成、膀胱・尿管の障害など

※上記以外にも、予期せぬ副作用を生じる事があります。
※副作用の発症は、病気の場所によって異なります。
前立腺がん
陽子線治療の主な適用
病理学的に診断されたT1c-T4(膀胱頸部浸潤)N0M0の原発性前立腺癌
治療方法
74-78Gy/37-39回(通常分割法)
60-66Gy/20-22回(少数分割法)
(ハイドロゲルスペーサ挿入を基本として、63GyE-66GyE/21-22回の小分割法をおこなっています。一部症例で、74GyE-78GyE/37-39回の通常分割法を使用しています)
(中リスク以上はホルモン療法を併用しています)
主な副作用
早期(治療中):皮膚炎、膀胱炎、直腸炎
晩期(治療後):膀胱障害、直腸障害

※上記以外にも、予期せぬ副作用を生じる事があります。
※副作用の発症は、病気の場所によって異なります。
転移性がん
陽子線治療の主な適用
1)少数転移性肺腫瘍(オリゴ転移,3個以下)
2)少数転移性肝腫瘍(オリゴ転移,3個以下)
3)少数リンパ節転移
治療方法
1)末梢型:総線量64Gy(RBE)/8回
   中枢型:総線量72.6Gy(RBE)/22回   (安全性の観点から原発性肺がんの照射方法は利用可)

2)末梢型:総線量64Gy(RBE)/8回
   中枢型:総線量72.6Gy(RBE)/22回   (安全性の観点から原発性肺がんの照射方法は利用可)

3)再発、治療抵抗性:総線量64Gy(RBE)/8回
                              総線量72.6Gy(RBE)/22回  

重要臓器近接:総線量50-70Gy(RBE)/25-35回
主な副作用
副作用は、病気の場所によって異なります
詳細は受診時にご確認ください
限局性の骨軟部腫瘍
陽子線治療の主な適用
1)病理学的に判断され転移のない脊索腫、軟骨肉腫
2)病理学的に判断され転移のない骨肉腫
3)手術による根治的な治療法が困難である限局性の骨軟部腫瘍
治療方法
1)重要臓器近接 総線量:63-70.4Gy(RBE)/26-39回  
   重要臓器非近接 総線量70.4Gy(RBE)/16回(週4回法)  
   頭蓋底 78.4Gy(RBE)/56回(1日2回法:照射間隔は6時間以上)

2)重要臓器近接 70.2-70.4Gy(RBE)/26-32回  
   重要臓器非近接 70.4Gy(RBE)/16回(週4回法)

3)重要臓器近接 65-80Gy(RBE)/26-32回(X線併用も可)  
   重要臓器非近接 70.4Gy(RBE)/16回(週4回法)
主な副作用
有害事象 部位によって異なり、皮膚炎・粘膜炎・肺炎・心障害・腎障害など

※上記以外にも、予期せぬ副作用を生じる事があります。
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